らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

275. そんな贅沢できないわ。

Scenario : 友人の会社は、2週間つづけて休暇をとることができる。普段は、土日も出勤しなくてはいけないこともあるような忙しい会社なのだが、普通2週間続けて休暇はとらせてくれない。友人は海外旅行にいくのだという。いいなー。


「俺はそんな贅沢できないよ。」



"I don't have the luxury."


【ポイント】英語の"luxury"は、「豪華」と「贅沢」の両方でつかえる。


日本語で「贅沢だ」とか、「贅沢する」というと、自分にふさわしくない限度を超えているニュアンスがあるように思います。なので、「贅沢なものを買う」ことに罪悪感を覚えます。デジタル大辞林の日本語の定義を見ると、次のようになっていました。(太字はらぼによるものです。)


1 必要な程度をこえて、物事に金銭や物などを使うこと。金銭や物などを惜しまないこと。また、そのさま。「贅沢を尽くす」「贅沢な暮らし」「布地を贅沢に使った服」「たまには贅沢したい」
限度や、ふさわしい程度をこえること。また、そのさま。「贅沢を言えばきりがない」「贅沢な望み」


ロングマンの"luxury"の定義と例文は次のようなものです。


1  very great comfort and pleasure, such as you get from expensive food, beautiful houses, cars etc
非常に快適で楽しいこと。たとえば高い食べ物、美しい家や車などを手に入れること。


(例)
He was leading a life of luxury in Australia.
彼はオーストラリアでlusuryな生活を送っている。
We stayed in a five-star luxury hotel.
我々は5つ星のlusuryなホテルに泊まった。
The dress is lambswool – pure luxury.
そのドレスはラムウールだね。実にluxuryだ。


これらの"luxury"には、単に「豪華」という日本語で表現することができます。文脈によれば、「ふさわしくない」という意味にもなりますから、それは文脈での判断になります。


2 something expensive that you do not need, but you buy for pleasure and enjoyment OPP necessity
必要のない高価な物だが、喜びや楽しみのために買うもの。  
反対語は"necessity"(必要性)


(例)
luxuries like chocolate and perfume
チョコレートや香水のような贅沢品


反対語が"necessity"とありますが、日本語の「豪華」の反対語は?「質素」?---plainness? そう考えると、"necessity"とニュアンスの違いがはっきりした感じがします。


Englishラボのらぼでした。