らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

708. 指輪のサイズ直してもらうわ。

Scenario: 母の遺品を整理していたら、素敵な指輪が出てきた。姉と相談してその指輪は私がもらうことになった。ただちょっと大きい。



「指輪のサイズ直してもらうわ。」



"I'm getting the ring sized."



【ポイント1】"size"には動詞もある。



カタカナの「サイズ」は、名詞で使いますが、英語では動詞もあります。



ある決まったサイズにする」という意味ですが、普通「もの」を主語にして、受動態で使います。

Most costume patterns were sized for children.
ほとんどの衣装の型紙が子供用の大きさに直された。



【ポイント2】目的語の変化を表す"get"の用法。過去分詞は、状態を表す形容詞と考える。



動詞の"get"は、基本的な動詞ですが、使い方が様々で使いこなすのが大変だと思われるかもしれません。


昨日のブログでは、目的語の後に、場所や方向を表す副詞(句)を置いて、目的語の移動を言う場合の"get"をご紹介しました。
"Get it out!"(それを外に出せ。)のように。


今日のフレーズの中の"get"は、目的語の後に、形容詞(過去分詞)を置いて、「状態の変化」を表しているものです。


この場合、「過去分詞」も「状態を表す形容詞」と考えることができます。
"fixed"は、「直されている状態」
"finished"は、「終わらせている状態」
というように。



全体の日本語訳より、目的語と形容詞(過去分詞)の関係に注目して次の例を見てください。



She gets me angry!           me  が angry   の状態 に
彼女は私を怒らせるのよ。

Don’t get the children too excited.  the children  が too excited   の状態に

子供たちを大騒ぎさせないで。


It took them 15 minutes to get the boat ready.  the boat が ready の状態に
そのボートの準備をするのに15分かかった。


I need to get the washing machine fixed.   the washing machine が fixedの状態に
その洗濯機を直してもらわなきゃ。

We must get this work finished on time.   the work が finishedの状態に

この仕事を時間通りにすませなくちゃ。



「過去分詞」という難しい文法用語が与えられていて、過去形と同じ形であることが多いのですが「過去分詞」はあくまで「分詞」であって、動詞ではありません。


The machine is fixed.は、
誰か(何か)によってなされた行為("fix")の、結果的な状態を表す形容詞("fixed"ととらえると使いやすくなると思います。


This machine is fixed.  動詞は"is"で、"fixed"は"fix"(直す)という行為をされた状態(を表している形容詞)というように。


学校英語では、「使役動詞」といった文法用語を使って説明されていると思います。また、日本語表現も、「させる」、「してもらう」、「される」、「させられる」など色々な表現がされていると思いますが、今日は"get"をもっと簡単に会話の中で使えるように書いてみました。


Englishラボのらぼでした。