らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

113. いいですよ、急がないんで。

Scenario:
休日、ランチしに友人とカフェに行った。とても混んでいて席が空くまでしばらく待った。注文してからも、なかなか来ない。きっと人手が足りないんだろう。「お待たせしてます。すみません。。。」と言うので・・・。


「いいですよ、急がないんで。」



"We can wait."


【ポイント1】"wait" は自動詞。「~を待つ」なら後ろに"for"が必要です。



"wait"は自動詞で使われることがほとんどだということを忘れてしまうことがあります。日本語で、「彼を待つ」のように、「彼」が目的語のように思えるからです。


「彼を待つ」
〇 I'll wait for him.
×  I'll wait him.


「バスを待つ」
〇 We are waiting for a bus.
× We are waiting a bus.


「ちょっと待つ」
  Wait a minute.
「2時間待つ」
 Wait (for) two hours.


"Wait two hours."は 「2時間を待つ」ではなく、「2時間(の間)待つ」なので、"two hours"が副詞として使われています。
"Wait a minute."は、"Wait for a minute."とは言わないですが、"a minute"は"wait"の目的語ではありません。もともと"for"があったものが、省略されて慣用的に使われるようになったと思います。


【ポイント2】"wait"の使い方は意外と難しい。失礼にあたることもある。



目上の人に、「待ってください。」と言うつもりで、"Please wait."というと失礼にあたることがあります。

ロングマンの"wait"の定義に次のように書いてあります。


to stay somewhere or not do something until something else happens, someone arrives etc
何か別のことが起こる、またはだれかが来るまで、その場で動かない、または何もしないこと


状況によって、"wait"の代わりに次の言い方がいいです。
"Please hold on."
"Just a second/sec, please.."


"hold on"には、もともと「長くない時間」であることを含んでいるのです。"wait"は「何か別のことが起こるまで」というニュアンスを含んでいるから、状況によってはふさわしくないことがあるのです。


Englishラボのらぼでした。