らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

401. 自分のことしか考えてないんだから。

Scenario : 高校生になった息子は、親や兄弟のことよりも、友達との関係ばかりを気にしているようだ。勉強はしているようだが、成績のことは話題にしたがらない。受験を控えていているので、志望校を聞いたら、すべてお金のかかる私立ばかり。その上、予備校に行きたいという。いったいどのくらい費用がかかるか、分かってるのだろうか・・・。息子にひと言こういった。


「自分のことしか考えてちゃだめよ。」





"You can't be that self-absorbed."



【ポイント】"self"と他の単語の組み合わせで、「自分自身」に関した表現ができる。


"selfish"は、他の人のことを考えない、いわゆる日本語表現の「ジコチュー」にあたる英語です。批判的な意味で用いられます。


今日のフレーズの中の、"self-absorbed"をはじめとして、"self"と他の単語を組み合わせて、「自分自身」に関した形容詞がたくさんあります。ロングマンの定義でそのニュアンスの違いと使える状況を考えてみます。(定義、例ともにロングマンからです。)


まず、今日の表現の"self-absorbed"から。


"self-absorbed"
interested only in yourself and the things that affect you
自分自身のことや自分に影響することしか興味がないこと

I was too self-absorbed to notice how unhappy she was.
自分のことばかり考えてて、彼女がどんなに悲しんでるか気がつかなかったよ。


"self-centered"
paying so much attention to yourself that you do not notice what is happening to other people
自分自身のことに注意を向けるあまり他の人に起っていることに気がつかないこと

He is self-centered, with little interest in the organisation's needs.
彼は自分のことしか考えていない。組織が何を必要としているかなんてこれっぽっちも興味がないんだから。


"self-indulgent" 
allowing yourself to have or do things that you enjoy but do not need, especially if you do this too often – used to show disapproval
すべきことではなく、楽しいと思うことだけをすることが、頻繁におこっている状態のことで、批判的に使われる。(→「身勝手」「やりたい放題」という日本語表現があります。)


"self-respecting"
having respect for yourself and your abilities and beliefs
自分自身や自分の能力、信念に尊敬の気持ちを持つこと

No self-respecting journalist would accept the job offer. 
自尊心のあるジャーナリストならその仕事依頼を受けないだろう。


この単語は、"no/any self-respecting ... would do something"の形でよく用いられます。


"self-assured"
calm and confident about what you are doing
自分のやっていることに対して冷静で、自信を持っていること

Having done this many times before, she was self-assured and spoke without notes.
彼女は何度もやったことがあったので、落ち着いてメモなしで話した。



ナルシスト(narcissist)というのは・・・


"narcissism"(when someone is too concerned about their appearance or abilities or spends too much time admiring themーーロングマンの定義より) からすると・
自分の容姿や能力に関心がありすぎる人、またはそれらに時間をかけすぎる人」のことです。。。(^_^)
   ↑
しかし、本来の発音からすると「ナルスト」というカタカナ表現になるはず。。。


Englishラボのらぼでした。