らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

413. 彼、何たくらんでるのかしら?

Scenario : 10歳の息子は、最近なかなかいうことを聞かない。宿題はしないでゲームばかりだし、食事は残してお菓子ばかり欲しがる。自分の思い通りにならないと、すぐにむくれる。その息子がここ2,3日、やけに大人しいのだ。宿題は言われる前にするし、手伝いも進んでやってくれる。急にどうしたのかな?夫も息子の変化に気づいているようで、こう言った。


「あいつ、何たくらんでんのかな?」



"What is he up to?"


【ポイント1】"up"を悪い意味として使う。

英語では、"something is up"と言うと、単に「何かが上がる」という意味のほかに、会話の中で、次の内容になることがあります。(ロングマンより)

"something is up"
if something is up, someone is feeling unhappy because they have problems, or there is something wrong in a situation
問題が起った、あるいはある状況のなかで何か悪いことが起っていて人が困ったと感じているときに使う言い方である

I could tell by the look on his face that something was up.
彼の表情からすると、何か悪いことが起ったんだろうなあ。


挨拶として、"What's up?"ということがありますが、
友達同士の間で、「調子、どう?」くらいの意味です。軽い感じで言われたら、"Nothing."とか"Not much."で、「特にどうってことないよ。」とか、「まあまあだね。」といった受け答えになります。そのあと、実際自分の今の状態を、"I'm just checking my schedule."などとつけ加えるといいです。


ちょっとシリアスな雰囲気がある場合や、"What's up with you?"といったように、"with ~"がつくと、「何かあった?」とか、「どうかした?」という日本語表現にあたると思います。
だから、その受け答えとして、普通、
"Not much."  「別に。」「いや、何でもないよ。」「大したことないよ。」
となります。そして、聞いて欲しいことがあれば、"but....."と、内容を続けます。


ロングマンからの例です。


Is something up with Julie? She looks really miserable.
ジュリーに何かあった?すごく打ちひしがれてるようだけど。

What’s up? Why are you crying?
どうかした? なんで泣いてるの?


 "Hey Chris, what's up?" "Not much."
「やあ、クリス、何かあった?」 「いや、別に。」



ポイント2】"up to"になると、「たくらんでる」という表現がぴったり。


ロングマンで、会話によく出てくる"up to"の定義を見ます。


"up to something"
 doing something secret or something that you should not be doing
何か秘密のことをする、あるいは、やるべきではないことをやること

The children are very quiet. I wonder what they’re up to.
子供たち、やけに静かだわね。何企んでるのかしら。 


Englishラボのらぼでした。