らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

17. 人の言いなりになるようなヤツじゃない。

Situation:
人が何か言っても考えを変えたり、いいくるめられたりしない。だまされるなんて絶対ない。いや、皮肉じゃないよ。結構敵は多いかもしれないけど・・・。とにかく、


「そう簡単に、人の言いなりになるようなヤツじゃない。」



"He's no pushover." 


【ポイント1】
"no"は強調。後ろにつく名詞に反対語があれば、それを意識する。


He is no fool. は「彼は絶対愚か者じゃない。」→「むしろ賢い。」
That is no bad thing. は、「それは悪いことでは全然ない。」→「むしろいいことだ。」


と訳すといい場合があります。


"a pushover"は名詞で、「騙されやすい人」、「影響を受けやすい人」、「説得しやすい人」のことです。から、ここの、"He is no pushover."は、「彼は信念の人だ。」という訳も考えられます。場合によっては、「彼を説得するのは至難の業。」になるかもしれませんし、「彼は、 抜け目ない人だ。」となるかもしれませんが。。。



【ポイント2】
 名詞の前の"no"は、数詞の「ゼロ」と考えられる場合がある。


"no"と"not"は置き換えられません。文法では、"no"は「限定詞」(determiner)と言われています。”a"や数詞の代わりになっていると考えてもいいです。後にくる名詞が「ゼロ」だ、ということです。
There is no food. の"no food"を書き換えるとすれば、"not any food"です。後ろに名詞がくるときは、数えられるもの(可算)、数えられないもの(不可算)のどちらでも大丈夫です。可算名詞の場合、noの後は、単数普通名詞の形が一般的ですが、複数形の場合もあります。


No trains will be affected by this incident.
この事件で影響をうける電車はないだろう。  または、
どの電車もこの事件の影響は受けないだろう。


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