らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

12. 彼、昨日引っ越してきたんだって。

Scenario:
なんか、見慣れない男性がアパートをウロウロしてる。ストーカーか?と思ってると、隣の住人が、


「彼、昨日引っ越してきたんだって。」


"He moved in yesterday."


【ポイント1】 "move"のニュアンスを広げよう。


もちろんこのイラストは日本での習慣です。引っ越したら、引っ越し先の人にご挨拶の品を持って挨拶に行く。都会ではやらない人も多いと思いますが、戸建てで長くその場所に住む予定の人は大抵やっていると思います。


その時は、「引っ越して来ました。」というのが普通で、「引っ越しました。」とは言わないですね。「引っ越しました。」は、「今まで住んでいたところを出ました。」という感覚で使います。他の人が言う場合は、「彼、引っ越して行ったよ。」と「行った」をつけるばあいもあるでしょう。自分で、「私は引っ越して行きました。」とは言いません。


”move"自体には、基本的に「ある場所から違うばしょへ動く(動かす)」という意味があり、そこから「引っ越す」という意味にもなります。


「この2年間に5回引っ越したわ。」
→ I've moved five times in the last two years.




【ポイント2】 副詞でニュアンスを表現しよう。


"move"だけでは、「動いた」といっただけなので、入ってきたのか出て行ったのかは、副詞で表します。


「引越してきた」は、"move in"
「引越した」、「引越して行った」は、"move out"




【ポイント3】「句動詞」を使おう!


句動詞(phrasal verbs)というものがあります。動詞を含んで2つ以上の単語からなり、一つの動詞のように使うものです。ここでは、「動詞+副詞」の句動詞です。


「彼、私のところに転がりこんだのよ。」は、
"He moved in with me."だけです。


"move in"を一つの動詞のように使っているので、"with"をその後に続けられるわけです。"in"は「中へ~する」であって、「~の中で」ではありません。「中へ~する」は動詞にかかる副詞。「~の中で」は場所を表す前置詞です。だから"moved in" + "with me"という使い方ができます。


Englishラボのアソシエイト、らぼでした。


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