らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

301.ハイライトを入れるのは次回で。

Scenario : カットをしてもらいに、美容院に行った。サイドを部分的に染めて、アクセントを出すように染めてはどうですか、と勧められたのだが、ちょっとそこまでする勇気がなかったので、こう言った。


「ハイライトを入れるのは次回。」



"Let's hold off on the highlights."


【ポイント1】英語では、ハイライトとメッシュは区別されていない。


日本語では、「ハイライト」と「メッシュ」の違いは、
ハイライト → ベースの色より明るい色を細かく部分的に入れて、立体感を出す染め方
メッシュ → ワンポイント的に染めるデザイン

だそうです。
でも、英語ではそういう区別が出てきません。
日本語の辞書、アルクの英辞郎プロには、「髪にメッシュを入れる」という表現が、"have one's highlights done"になっています。


そもそも、「メッシュ」というのは、ロングマンの定義だと、次のようになっています。
"mesh" 
 material made from threads or wires that have been woven together like a net, or a piece of this material
網のように織られた糸やワイヤーからできた物や材料
で網戸やフェンスに使われているものを指すことが多く、材質としては靴にも用いられます。


ヘアスタイルに関する英語では、"highlights"の反対に"lowlights"という染め方もあります。


ある英語のサイトでは、次のように説明しています。
Hair highlighting/lowlighting is changing a person's hair color, using lightener or haircolor to color hair strands."
ヘア・ハイライトやローライトというのは、髪の束を明るさ調整剤やカラーリング剤を使って人の髪の色を変えること
と説明しています。



アメリカの美容室で、「メッシュにしてください。」というときに、"Please have my hair meshed."と言わないようにね。あくまで、メッシュはハイライトの一種と考えていいと思います。日本でいうメッシュにして欲しいときは、かなり具体的に説明する必要がありそうです。


【ポイント2】"Let's ~"は、提案であることが基本。


日本語で、「~しよう」と訳される"Let's"ですが、ロングマンには、"used especially to make suggestions"(特に提案をするときに使われる)と書かれています。
日本語の「~しよう」という表現は、「一緒に~しよう」と「一緒に」のニュアンスが入ることが多いですが、次の「しよう」は一緒にするわけではありません。


1.「血糖値、下げようよ。」(医者が患者に)
2.「ゲームは一日1時間にしようね。」(親が子供に)
3.「あと100円下げようよ。」(客が売り手に)


どれも、英語では、"I suggest that you ~." と言うことができます。
そして、これらの日本語表現は、英語にするときには、一緒にするわけではなくても、"Let's"を使って言ってもいいのです。
今日のフレーズもこの感じです。"hold off"(今はやめて先送りにする)ことを提案して同意を求めています。


Englishラボのらぼでした。