らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

372. コンピュータがフリーズしちゃったの。

Scenario : 同僚がデスクで何かイライラしてコンピュータと格闘している。どうしたのかと聞くと・・・。


「コンピュータがフリーズしちゃったのよ。」



"The computer just froze up on me."


【ポイント】英語表現には、日本語に出てこない部分がある。


今日のフレーズでわかる次のようなことがあります。


★ "the computer"からわかること。
"a computer"だと、「どのコンピュータでも私が使うとこうなるの」ということが伝わります。"the"は特定のコンピュータなので、「他のコンピュータではない、このコンピュータ」です。"the"で種類全般を表すこともあり、「コンピュータというものは・・・」ととらえることもできますが、ここでは、コンピュータの特性を言っているわけではないので不自然です。「自分が所有しているコンピュータ」なら、"My computer"となるのが自然です。


★"froze up"からわかること。
"up"がなくてもいいです。"up"を入れると、「結局~で終わった」感覚がでます。「やっちゃった」という日本語表現に通じるものがあります。"up"には、単に「上」を表す場合もあり、使っている状況でそのニュアンスを受け取りましょう。


ここでは「過去形」を使っていますから、すでに「フリーズした」コンピュータに困っているということです。"freezes"と現在形を使うと、「いつもフリーズするコンピュータがまたフリーズしている」という感じになります。進行形でイライラ感を伝えることもできます。その際、"again"とか、"always"を一緒に使うといいです。


★"on me"で被害を被っている感じが出ます。「なんで私が使うとこうなるの?」といった感じで、コンピュータにしてやられている感じです。


"He cried on me"  (彼に泣きつかれた。)
"My husband died on me." (夫に死なれた。)
"The dryer broke down on me. " (ドライヤーが壊れちゃって困ってる。)
”He hang up on me." (彼に電話を切られた。)


「~された」という日本語から「受動態」を使う生徒が多いんですよ。授業ネタにすると結構ウケます。(^_^)


Englishラボのらぼでした。