らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

21. 僕はいつでもいいから。

Scenario:
わーい、散歩だ、散歩だ!でも、彼女、まだ二階から下りてこない。どうしたのかな?そしたら二階から、「もうちょっと待ってて!すぐ行くから!」って声。


「僕はいつでもいいから。」



”I'm ready whenever you're ready."


【ポイント1】 日本語で、同じいい方でも、英語では状況で言い方が違う。


"I'm ready whenever you're ready."は、後半の”Whenever you're ready."だけでもいい場合があります。
・夫婦が車に乗ってて、今日は久しぶりに妻が運転する。いつでも出発してもらっていいけど、しばらく運転してなかった妻は緊張してる。自分は助手席。「行くわよ。」と言ったので、"Whenever you're ready." この場合は、自分はいつでもいいことが相手に分かってるから、"I'm ready"の部分を省略しても問題なし。


"Anytime is fine(OK)."
「今週、集まりたいんだけど、ご都合は?」と言われたとき。


"Whenever you have time."
「そちらのご都合に合わせますから、そちらで決めていただいていいです。」というニュアンスが伝わります。


"Anytime."
これは、相手の質問に答えてあげて、お礼を言われたとき、「どういたしまして。」「いつでもどうぞ。」といった感じになります。


【ポイント2】日本語の「できる」は、"ready"で言えることが多い。


「行ける?」→ (Are you) ready to go (out)?
 「心の準備ができてない。」→ I'm not ready.
「結婚にはまだ早い。」→ I'm not ready for marriage.


といった具合です。


Englishラボのらぼです。
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20. もっとやれるだろ。

Scenario:
会議で、今月の売り上げの報告があったんだけど、先月より伸びてた。でも上司から、いわれた。


「もっとやれるだろ。」



"We expect more."



【ポイント1】意外と「期待する」という意味で使えない"expect"。


「期待する」という意味をもつ"expect"だけど、実際日本語で、「期待」と言うフレーズって、以外と"expect"を使わないことが多いです。


「期待外れだったよ。」  I'm a little disappointed.    ×I couldn't expect you. 
「期待しすぎだよ。」   You want too much from me.   ×You expect me too much.
「期待してるからね。」  I believe you can do that.      ×I expect you.      
                                            (×はこの日本語のニュアンスとして不可ということです。)


I expect you to do this.  というように、後にto do が付けばいいのですが、日本語では、ただ、「期待してるよ!」だけで使うので、間違ってしまう。。。
"I expect you."ということはありますが、「君に期待してるよ!」と励ます場合ではなく、「来てほしい」という意味になるのです。



【ポイント2】"expect"は悪いことにも使える。


「期待する」という日本語で考えてしまうと、「いいこと」しか目的語にこない感じがしますが、実際"expect"の定義をロングマンで確認すると・・・。(すべては載せられませんでしたので、主な内容だけになっています。)


"expect"   他動詞 
① to think that something will happen because it seems likely or has been planned
起こりそう、または、起こるよう計画されていたので、そのことが起こるだろうと思うこと
(例)I expect to be back within a week.
   1週間以内に戻れると思います。
   They had not expected that there would be so much traffic.
   彼らはそんなに交通量があるとは思っていなかった。


用法:expect somebody/something to do something
"expect"+ 人、または物 + to do something で使う。
(例)I didn’t expect him to stay so long. 彼がそんなに長くいるとは思わなかったよ。



② to demand that someone does something because it is a duty or seems reasonable
仕事あるいは当然だから、「人が」「何か」をすることを要求すること


用法1:expect something from somebody
   "expect" + 「もの」+ from 「人」
「人」から「何か」を要求する
(例)The officer expects complete obedience from his troops.
  長官は自分の軍隊に完全な服従を要求している。


用法2:expect somebody to do something
 "expect"+ 「人」+ to do something 
   「人」に「何か」をしてほしいと要求する
(例)I can’t expect her to be on time if I’m late myself.
 もし私自身が遅れたら、彼女に時間通りに来てほしいとは言えない。


用法3:expect a lot of somebody/expect too much of somebody (=think someone can do more than may be possible)
 ”expect" + a lot of somebody   または "expect" + too much of somebody
   で、「人」が能力以上にできると思う、ことを示す。
(例)The school expects a lot of its students.
   その学校は生徒に多くを期待している。


③ to believe that someone or something is going to arrive
 「人」または「もの」か着く(来る)予定であると確信すること。


(例)We’re expecting Alison home any minute now.
   もうそろそろアリスンが帰ってくると思う。
   Snow is expected by the weekend.
   週末までには雪が降るだろう。


Englishラボのらぼでした。

19. 声かけてね。

Scenario:
いつも行くカフェで、よく会う彼女。今日は思い切って話しかけてみた。相手も自分がよくこのカフェに来ることを知ってた。短い時間おしゃべりしたけど、結局名前も電話番号も聞けなかった。でも、この一言。



「また、声かけてくださいね。」



”You know where to find me.”


(また、このカフェで会える!)ってことだ!


【ポイント1】
 英語はいつもストレートに自分の思いを言うわけではありません。


「あなたは、私をどこで見つければいいか分かっています。」と書いてあるけど、言いたいことは、「私は、いつもここに来てるので、見かけたら声かけてください。」と言いたいわけですね!


状況を変えると、いつも忙しくあちこち社内を飛び回っていてオフィスになかなか帰ってこない彼。私はたいていいつもデスクワーク。「今、でかけるところで忙しいんでしょ。この案件は後で報告するから。帰ってきたら声かけてください。」のひと言にも。。。


【ポイント2】
「疑問詞+不定詞」で、英文はとても短くなる!


how to ~ で、「~する方法」という使い方はよくすると思いますが、同じように他の疑問詞も使ってみましょう。


where to go  → どこに行けばいいか
when to go   →  いつ行けばいいか
which train to take → どの電車に乗れびいか
what to do  → 何をすればいいか


などです。いいたいことがコンパクトにまとまります。名詞句になるので、そのまま目的格に置けばいいだけです。
I don't know  + 疑問詞+不定詞  で、
「(いつ、どこで、何を)~すればいいか分かりません。」のように、くっつけるだけです。


【ポイント3】"you know"を様々に使う。


今日の表現で、日本語では、「知ってる / わかってる」という訳はでてきませんが、伝えたいことは「わかってるよね」といったニュアンスです。

疑問文ではなくて、肯定文です。


① ”You know, ~."と文頭のYou knowで、少し切ってその後文を続ければ、
「あのさー、」とか「ねえ、」とかの感じになります。文尾に置いても同じです。


② 文尾で念押しのように言うこともできます。"You know that."になったりします。


③「~でしょ。」「~だよね。」と同意を求めるときに、文尾に置きます。


④ 言葉に詰まった時に使うと、「あのー」とか、「ほら」といった感じに。


⑤ ”You know?"とちょっと強めに言うと「何言ってんの?分かってるでしょ?」皮肉に聞こえることも。


Englishラボのらぼでした。

18. どこのブランド?

Situation:
彼にパーティに誘われたけど、いい服もってないって言ったら、そんなに堅苦しく考えなくていいって言ってくれた。迎えに来た彼が、服、似合ってるよって言ってくれた。随分前に買ったものだったんだけど。そして続けてこう言った。「なかなかゴージャスじゃないか。」


「それ、どこのブランド?」



"Who are you wearing?"


【ポイント1】疑問詞は日本語の通りにならないことがある。


Wh- や、Howで始まっている文は、疑問詞を使った疑問文と言われます。それぞれ、


Who (Whom) ~ ?     誰が(を)
Which ~   どちらが(を)
What ~ ?   何が(を)  
Where ~?  どこで
When ~?   いつ
Why ~?  なぜ
How ~?  どのように


という訳が一般的ですが、その通りの日本語にならないことがあります。この場合も、
「どこ」と聞いているのに、"Who"から始まっています。


ブランドものというのは、大抵人の名前が付いています。シャネルとかアルマーニとか・・・。


だから、答が人の名前になるわけですね。ということで、"Who”になっています。


【ポイント2】
Whom は、前に前置詞が付かなければ"Who"で代用できる。


"Who"の目的格が"Whom"なので、「誰を」と聞くときは、"Whom"が文頭に来るのですが、実際は"Who"で大丈夫です。
"Who(m) do you suspect?"   「誰を疑ってるの?」


但し、前に前置詞が付くときには、"whom"にします。
By whom were you followed?   「誰につけられたの?」


【ポイント3】
"wear"は「一時的な状況」では、進行形にする。


"wear"は、「着る」ではなく、「着ている」と訳すのですが、「(日常的に家にいるときは)Tシャツを着ている。」のか、「(今日は暑いので)Tシャツを着ている。」の2通りがあり前者には現在形を使い、後者には進行形を使います。日常的になのか、一時的になのかの状況の違いです。


ここの状況でも、「日常的に」ではなく、「一時的なパーティーに行くために」着ているので、進行形を使います。


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17. 人の言いなりになるようなヤツじゃない。

Situation:
人が何か言っても考えを変えたり、いいくるめられたりしない。だまされるなんて絶対ない。いや、皮肉じゃないよ。結構敵は多いかもしれないけど・・・。とにかく、


「そう簡単に、人の言いなりになるようなヤツじゃない。」



"He's no pushover." 


【ポイント1】
"no"は強調。後ろにつく名詞に反対語があれば、それを意識する。


He is no fool. は「彼は絶対愚か者じゃない。」→「むしろ賢い。」
That is no bad thing. は、「それは悪いことでは全然ない。」→「むしろいいことだ。」


と訳すといい場合があります。


"a pushover"は名詞で、「騙されやすい人」、「影響を受けやすい人」、「説得しやすい人」のことです。から、ここの、"He is no pushover."は、「彼は信念の人だ。」という訳も考えられます。場合によっては、「彼を説得するのは至難の業。」になるかもしれませんし、「彼は、 抜け目ない人だ。」となるかもしれませんが。。。



【ポイント2】
 名詞の前の"no"は、数詞の「ゼロ」と考えられる場合がある。


"no"と"not"は置き換えられません。文法では、"no"は「限定詞」(determiner)と言われています。”a"や数詞の代わりになっていると考えてもいいです。後にくる名詞が「ゼロ」だ、ということです。
There is no food. の"no food"を書き換えるとすれば、"not any food"です。後ろに名詞がくるときは、数えられるもの(可算)、数えられないもの(不可算)のどちらでも大丈夫です。可算名詞の場合、noの後は、単数普通名詞の形が一般的ですが、複数形の場合もあります。


No trains will be affected by this incident.
この事件で影響をうける電車はないだろう。  または、
どの電車もこの事件の影響は受けないだろう。


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