らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

14. 俺、昔人間なんで。

Situation:
引越してきたら、日本ではまずご近所にご挨拶して回るのが習慣になっている場合が多いと思いますが、アメリカでは、引っ越しのトラックが来てると気づいたら、近所の人のほうから、手料理などを持って行って、"Welcome to our neighborhood!"って感じで、(半分はどんな人が来たのかな、ということを知るために)挨拶にいくことが多いです。そして、「家でバーベキューやるから、おいでよ。」と言ってあげる。



引っ越しの片付けで忙しい身としてはありがたいお誘い。こうして、家族同士がお互いを知る。職業や、家族構成、趣味などが分かっちゃうわけです。そして、ゴミの収集日や学校のことなどを教えてあげる。


セキュリティーの話になって、越してきた方のうちに防犯カメラがついてないことに気づいた隣のご主人が、「俺、セキュリティーの仕事してるから、最新のシステム付けてやろうか?」と持ち掛けたところ、そういった最新技術に興味ないということで、こう付け加えました。


「俺、昔人間なんで。」


"Having a watch dog is enough, thanks anyway...."と続く。。。?
「番犬がいれば十分」  He is an excellen watch dog.  ↓


"I'm kinda old-school."


【ポイント1】
"kind of"は、断定を避けて、内容を和らげる効果がある。


Wrinting英語ではだめですが、会話ではよく使われます。男性より女性の方が使う頻度は高いように思います。あまり頻繁に使うと、会話の品格を落とすことにも・・・。
「カインダ」のように聞こえます。書くと"kinda"になります。


「まあ、そういうことかな。」とか「まあね。」だけ言いたいときは、ちょっとポーズを置いた後、"....Kind of (like that)..."になったりしています。


【ポイント2】
"old-school"は「昔ながらのやり方がいい」というときに使える!


「最新のものは苦手」というより、「昔ながらのやり方が好き」とか、「古いやつなんで」というニュアンスも加わります。ただ、「苦手だから」(not good at)と言うと、「大丈夫、僕が教えてあげるから。」と言われる恐れがあるので、それを避ける意味も"old-school"を使うといいです。


辞書には、限定用法のみ、つまり名詞の前で使う、と書いてあると思いますが、らぼは、"I'm old-school."と言っているのも聞いたことがあるのです。物が主語になるときは、特に"That's old-school."とか言っていると思います。文法って変わってきますからねー。今後注目しておきます。。。


でも、なぜか女性が言っているのを聞いたことはまだないのです。聞いたのはすべて中年男性でした。。。


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13. 腕時計派なんです。

Scenario:
国際空港内の免税店。せっかくだから何か買って帰ろうと思って、コーチのお店に入りました。可愛い腕時計があったので見ていると、店員さんが寄ってきて、こう言いました。


「腕時計派なんですか?」



"Are you a watch person?"


【ポイント1】
 "person"の前に、好きなものを入れると「~派」になる。


「~派」と言いたくて、「派」を引くと、"faction"が出てきたりします。「安倍派」というと、"the faction led by Abe"のようになると思いますが、政界の仕組みが違うので、アメリカではあまり使われない言い方だと思います。「タカ派の上院議員」という言い方は、"hawkish senator"といったような言い方になります。


「猫派」は、"I'm a cat person."です。「猫か犬か」、「腕時計かケイタイか」のように2つのうち、どちらかといえばこっち、のようなニュアンスです。


I'm not a morning person.となると、「私、朝型じゃないんで。」と「型」になりますね。。。( ´艸`)


【ポイント2】 "person"は、「ある性格を有する一個人」。


"person"は複数形は"persons"ですが、あまり使われません。「人々」という意味では、"people"が使われます。


「個人」では、"individual"も「個人」と訳されることがありますが、こちらは、「同じ集団の中の他の人たちに対する個人」というニュアンスです。


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12. 彼、昨日引っ越してきたんだって。

Scenario:
なんか、見慣れない男性がアパートをウロウロしてる。ストーカーか?と思ってると、隣の住人が、


「彼、昨日引っ越してきたんだって。」


"He moved in yesterday."


【ポイント1】 "move"のニュアンスを広げよう。


もちろんこのイラストは日本での習慣です。引っ越したら、引っ越し先の人にご挨拶の品を持って挨拶に行く。都会ではやらない人も多いと思いますが、戸建てで長くその場所に住む予定の人は大抵やっていると思います。


その時は、「引っ越して来ました。」というのが普通で、「引っ越しました。」とは言わないですね。「引っ越しました。」は、「今まで住んでいたところを出ました。」という感覚で使います。他の人が言う場合は、「彼、引っ越して行ったよ。」と「行った」をつけるばあいもあるでしょう。自分で、「私は引っ越して行きました。」とは言いません。


”move"自体には、基本的に「ある場所から違うばしょへ動く(動かす)」という意味があり、そこから「引っ越す」という意味にもなります。


「この2年間に5回引っ越したわ。」
→ I've moved five times in the last two years.




【ポイント2】 副詞でニュアンスを表現しよう。


"move"だけでは、「動いた」といっただけなので、入ってきたのか出て行ったのかは、副詞で表します。


「引越してきた」は、"move in"
「引越した」、「引越して行った」は、"move out"




【ポイント3】「句動詞」を使おう!


句動詞(phrasal verbs)というものがあります。動詞を含んで2つ以上の単語からなり、一つの動詞のように使うものです。ここでは、「動詞+副詞」の句動詞です。


「彼、私のところに転がりこんだのよ。」は、
"He moved in with me."だけです。


"move in"を一つの動詞のように使っているので、"with"をその後に続けられるわけです。"in"は「中へ~する」であって、「~の中で」ではありません。「中へ~する」は動詞にかかる副詞。「~の中で」は場所を表す前置詞です。だから"moved in" + "with me"という使い方ができます。


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11. さっと夕食すませて、7時の回に行きましょ。

Situation・
クィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」がヒットしてるらしい。普段ロックは聴かないけど、映画見てみようかなと言ったところ、妻が言います・・・
私も観たいと思ってたの。


「さっと夕食すませて、7時の回に行きましょ。」



"We could grab dinner and let's catch the 7:00."


【ポイント1】 "could"の使い方に注意しよう!


夕食をさっと済ませる、と7時の回に行くという2つの文を"Let's"でまとめてしまうのもいいと思いますが、
"We could grab dinner..."を先に言うことで、(やろうと思えば)夕食をさっと済ませることができるかも、と仮定法の"could"でまず表現しています。

それから"and"を言うと、そうすることができたら、行こう!といった感じが出せます。夕食はゆっくり食べたいと相手が思っているかもしれないので、相手の気持ちを考えて提案している感じですね。


"could"は"can"の過去ではありますが、「~ができた」と言おうとして肯定文で"could"を使うと、「~できるかも」と仮定法でとられることが多いです。否定文なら"couldn't"で大丈夫。


特に能力的に「できた」と言うのでなければ、普通の過去形で十分だと思います。
「お薬飲めたよ。」"I took the medecine by myself!" とかね。


【ポイント2】擬態語は動詞で表現。


「さっと」「さっさと」は、副詞で表すこともできますが、動詞を変えてしまうことが多いです。
"grab"は「ひっつかむ」という意味ですが、「素早く食べる」という意味で、"lunch"など食事と共によく使います。
同じく、「歩く」関係の、「だらだら」とか「ウロウロ」とか「ちょこちょこ」とかはすべて動詞1語で済みます。
Englishラボの「正しく使う英単語」にまとめてあるので、見てみてね!



【ポイント3】 "the 7:00"という表現がある。  


「7時の回」ってただ「7時をつかまえる」でいいわけですね。
「3時にご予約の方ですか?」は冠詞も付けずに、"Are you 3:00"って言ってました。
( ´艸`)


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10. ご厚意に甘えさせていただくわ。

Scenario: 今日は美容院の予約の日。ママ友が子供を見ててあげるって言ってくれてたなー。なんとかなりそうと思ってたから、大丈夫って言ったけど、やっぱり見ててもらおうかな。


「ご厚意に甘えさせていただくわ。」




”I wanna take you up on that offer."


【ポイント1】"offer"を日本語の「オファー」の意味よりもっと身近に使おう。


”take 人 up on ~" のところは、「~のことについてあなたを取り上げたい」となっているところに注目です。"take your offer"や、"accept your offer"でもいいです。"your kind offer"とすると、ありがたいという気持ちがより伝わります。
「オファー」というと日本語ではビジネスによく使われますが、「申し出」ということですから、もっと広いシチュエーションで使いましょう。


【ポイント2】"wanna"を使う。


"wanna"は、”want to"のことです。「ワナ」と発音すると、ネイティブ感覚で言えます。"will"でもいいけど、"want to"のほうが柔らかいと思います。


【ポイント3】"offer"の後に"to~"をつけて、"offer"の内容を付け加える。


"I take you up on the offer to sit my kids."
子供の面倒をみてくださると言っていただいて、お願いしようと思いまして。」  


普通"sit"は自動詞で「座る」という意味ですが、、「子供の面倒をみる」意味もあります。"babysit"も同じに使えます。


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