らぼのEnglishラボ

会話やライティングに役に立つ英語表現を様々な角度から紹介しています。

16. 一人で大丈夫?

Scenario:
友人のウチで初めてのパーティーだった。かなり飲んじゃったなー。帰ろうと席を立ったとき、友人が心配して聞いてくれました。


「一人で大丈夫?」



"Can you let yourself out?"


【ポイント1】状況を考えて単語を選ぶ。


日本語では「一人で大丈夫?」でいいと思いますすが、"Can you let yourself out?"は、二人とも屋内にいて、一人で帰るという相手に言う状況で使うことになります。みんなと飲みに行って、駅で酔ってる友達に言うときはだめです。「自分を外に出せますか?」と言っているからです。それが日本語になると「一人で大丈夫?」という表現になっちゃうわけです。



【ポイント2】「再帰代名詞」は動詞の目的語が主語と同じ人の時に使う。


”Can I let yourself out?"ではありません。”Can I let you out?"なら、「(私は)あなたを外に出していいですか?」になります。 上の状況では、相手が自分の意志で一人で帰ると言っているのですから、目的語は"you"ではなくて再帰代名詞の"yourself"です。
他に、再帰代名詞は、
I looked at myself in the mirror. 鏡で自分を見た。
I hope you will enjoy yourself.     楽しんでね。
Please make yourself at home. どうぞお楽になさって。(命令文のときは主語が"you"だと考えます。)


のように使います。 


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15. 私たち、気が合うんだよね。

Situation:付き合って2年になる二人。最初はこんなに長続きするとは思わなかった。「君たち、結構付きあい長いんじゃない?けんかしたりしないの?」とヤボな質問をしてしまった。そしたら、彼女がこういった。



「私たち、気が合うんだよね。」



"There's chemistry between us!"


【ポイント1】
日本語では表現が色々でも英語では1語ですむものがある!


"chemistry"は、普通「化学」という意味で記憶していると思いますが、「相性」といったニュアンスで使えます。後ろに"between"を伴うことが多いです。日本語では、
「相性がいい」
「気が合う」
「肌にあう」
「性格的にしっくりくる」
など、色々に表現できると思います。


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14. 俺、昔人間なんで。

Situation:
引越してきたら、日本ではまずご近所にご挨拶して回るのが習慣になっている場合が多いと思いますが、アメリカでは、引っ越しのトラックが来てると気づいたら、近所の人のほうから、手料理などを持って行って、"Welcome to our neighborhood!"って感じで、(半分はどんな人が来たのかな、ということを知るために)挨拶にいくことが多いです。そして、「家でバーベキューやるから、おいでよ。」と言ってあげる。



引っ越しの片付けで忙しい身としてはありがたいお誘い。こうして、家族同士がお互いを知る。職業や、家族構成、趣味などが分かっちゃうわけです。そして、ゴミの収集日や学校のことなどを教えてあげる。


セキュリティーの話になって、越してきた方のうちに防犯カメラがついてないことに気づいた隣のご主人が、「俺、セキュリティーの仕事してるから、最新のシステム付けてやろうか?」と持ち掛けたところ、そういった最新技術に興味ないということで、こう付け加えました。


「俺、昔人間なんで。」


"Having a watch dog is enough, thanks anyway...."と続く。。。?
「番犬がいれば十分」  He is an excellen watch dog.  ↓


"I'm kinda old-school."


【ポイント1】
"kind of"は、断定を避けて、内容を和らげる効果がある。


Wrinting英語ではだめですが、会話ではよく使われます。男性より女性の方が使う頻度は高いように思います。あまり頻繁に使うと、会話の品格を落とすことにも・・・。
「カインダ」のように聞こえます。書くと"kinda"になります。


「まあ、そういうことかな。」とか「まあね。」だけ言いたいときは、ちょっとポーズを置いた後、"....Kind of (like that)..."になったりしています。


【ポイント2】
"old-school"は「昔ながらのやり方がいい」というときに使える!


「最新のものは苦手」というより、「昔ながらのやり方が好き」とか、「古いやつなんで」というニュアンスも加わります。ただ、「苦手だから」(not good at)と言うと、「大丈夫、僕が教えてあげるから。」と言われる恐れがあるので、それを避ける意味も"old-school"を使うといいです。


辞書には、限定用法のみ、つまり名詞の前で使う、と書いてあると思いますが、らぼは、"I'm old-school."と言っているのも聞いたことがあるのです。物が主語になるときは、特に"That's old-school."とか言っていると思います。文法って変わってきますからねー。今後注目しておきます。。。


でも、なぜか女性が言っているのを聞いたことはまだないのです。聞いたのはすべて中年男性でした。。。


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13. 腕時計派なんです。

Scenario:
国際空港内の免税店。せっかくだから何か買って帰ろうと思って、コーチのお店に入りました。可愛い腕時計があったので見ていると、店員さんが寄ってきて、こう言いました。


「腕時計派なんですか?」



"Are you a watch person?"


【ポイント1】
 "person"の前に、好きなものを入れると「~派」になる。


「~派」と言いたくて、「派」を引くと、"faction"が出てきたりします。「安倍派」というと、"the faction led by Abe"のようになると思いますが、政界の仕組みが違うので、アメリカではあまり使われない言い方だと思います。「タカ派の上院議員」という言い方は、"hawkish senator"といったような言い方になります。


「猫派」は、"I'm a cat person."です。「猫か犬か」、「腕時計かケイタイか」のように2つのうち、どちらかといえばこっち、のようなニュアンスです。


I'm not a morning person.となると、「私、朝型じゃないんで。」と「型」になりますね。。。( ´艸`)


【ポイント2】 "person"は、「ある性格を有する一個人」。


"person"は複数形は"persons"ですが、あまり使われません。「人々」という意味では、"people"が使われます。


「個人」では、"individual"も「個人」と訳されることがありますが、こちらは、「同じ集団の中の他の人たちに対する個人」というニュアンスです。


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12. 彼、昨日引っ越してきたんだって。

Scenario:
なんか、見慣れない男性がアパートをウロウロしてる。ストーカーか?と思ってると、隣の住人が、


「彼、昨日引っ越してきたんだって。」


"He moved in yesterday."


【ポイント1】 "move"のニュアンスを広げよう。


もちろんこのイラストは日本での習慣です。引っ越したら、引っ越し先の人にご挨拶の品を持って挨拶に行く。都会ではやらない人も多いと思いますが、戸建てで長くその場所に住む予定の人は大抵やっていると思います。


その時は、「引っ越して来ました。」というのが普通で、「引っ越しました。」とは言わないですね。「引っ越しました。」は、「今まで住んでいたところを出ました。」という感覚で使います。他の人が言う場合は、「彼、引っ越して行ったよ。」と「行った」をつけるばあいもあるでしょう。自分で、「私は引っ越して行きました。」とは言いません。


”move"自体には、基本的に「ある場所から違うばしょへ動く(動かす)」という意味があり、そこから「引っ越す」という意味にもなります。


「この2年間に5回引っ越したわ。」
→ I've moved five times in the last two years.




【ポイント2】 副詞でニュアンスを表現しよう。


"move"だけでは、「動いた」といっただけなので、入ってきたのか出て行ったのかは、副詞で表します。


「引越してきた」は、"move in"
「引越した」、「引越して行った」は、"move out"




【ポイント3】「句動詞」を使おう!


句動詞(phrasal verbs)というものがあります。動詞を含んで2つ以上の単語からなり、一つの動詞のように使うものです。ここでは、「動詞+副詞」の句動詞です。


「彼、私のところに転がりこんだのよ。」は、
"He moved in with me."だけです。


"move in"を一つの動詞のように使っているので、"with"をその後に続けられるわけです。"in"は「中へ~する」であって、「~の中で」ではありません。「中へ~する」は動詞にかかる副詞。「~の中で」は場所を表す前置詞です。だから"moved in" + "with me"という使い方ができます。


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